監督 脚本 制作 バズ・ラーマン
出演者
レオナルド・ディカプリオ
クレア・デーンズ
ジョン・レグイザモ
音楽
ネリー・フーパー
クレイグ・アームストロング
撮影
ドナルド・マカパイン
配給 20世紀FOX
主役のディカプリオとクレアデーンズ、そしてバズラーマンが彩るロミオとジュリエットの世界観がとにかく美しい!
◎ストーリー◎
対立するマフィアのボスの子供としてロミオとジュリエットが、一目で禁断の恋に落ちてしまい 置かれた立場を捨てて愛の逃避行を目論むも、許されざる二人の恋にあらゆる障壁が押し寄せる。二人の愛の行くへは…
とベタなストーリー紹介となりましたが
では何故にこのバズラーマン版のロミオとジュリエットが魅力的なのか?
古典映画のロミオとジュリエットと違うのか?
シェークスピアのロミオとジュリエットをベースに時を現代に移し描かれている
ので原作しかり、古典映画版のロミオとジュリエットをご存知の方は当然に違和感を感じるとは思います
ただ、中途半端にリメイクするのではなく此の位大胆にした事が返って
違う型で昇華されたのではないかと思います。
- オリジナルとの 大きな相違点
❶貴族ではなく対立するマフィアのボスの子供としてロミオとジュリエットが描かれています
❷登場人物の人種が違う
❸物語の核をなす役割りは同じでも性格などのパーソナリティのズレがある
❹時代設定が現代
ここまで違うと別物として捉えた方が
より良い作品として観れる方もいらっしゃるとは思いますが
重要なセリフ回しや大まかなストーリーの流れなど
起承転結がオリジナルとほぼ一緒であること
がバズラーマン版のロミオとジュリエットと言える所以なのかなと勝手に思っております笑
初めはキャストのセリフ回しに違和感を覚えるも(例えるなら我が国日本で例えるなら、現代人が武士の言葉で話しているような感覚です)
アロハシャツを着たディカプリオが堅苦しい古臭い言い回しをしていることに
馴染めず、何なら周りのキャストもそれに準じてるので滑稽に見えたが
しばらく観ていくと順応しているどころか、むしろ良い!と思っている自分がらいました笑
特に物語の核の部分に至っては
むしろ古臭い堅苦しい言い回しが物語に重厚感を持たせる
とすら感じさせてしまう
ミスマッチの違和感を払拭させる力は
バズラーマンとディカプリオをはじめとした、演者の力ではないかなと
いわゆるミスマッチの違和感さえ
通り越してしまえば
この作品は凄く楽しめる映画になると
思います♪
バズラーマン色
バズラーマンは監督として
ムーランルージュと言う他作品も手掛けているのですが、ロミオとジュリエットそしてムーランルージュの2作品を観ると
ある意味とても分かりやすい撮り方と
世界観の構築をする人です
とりわけ
バズラーマンが彩る色
がとても美しい
僕の中で象徴的なのは
2人の出会いの場であるパーティのシーン
もう一つは
教会に幾重にも飾られた青い十字架
です。この二つのシーンに含まれた
装飾品やセットのバズラーマンの色彩美を観る上で必見です!個人的にパーティのシーンで夜の遊園地のネオン瞬く中打ち上がる花火のシーンがとても印象的でした!
とても胸が締め付けられる
悲恋の物語なので陰陽を敢えて明確に出すことで観るに堪える
悲恋の物語になったのではないかと
思います。
余談
ディカプリオことロミオの失恋の失意から、ジュリエットに一目惚れしてしまう下りが
あれ?あんだけ一途に想い病んでたのに?!
と言う想いが続いてしまうと
その後のロミオとジュリエットの恋路が素直に受け止められなくなってしまうのでご注意下さい笑
前回のリュックベッソン監督しかり
好きがこうじて、押しが強くなってしまう部分もありますが
個人的に名作と呼べる映画の共通点は
ストーリーと脚本はさることながら
キャストの演技のスキル+音楽+撮影のスキル
当然と言えば当然のロジックなのですが
なかなか巡り会うことが難しいので
そう言う意味では
バズラーマンのロミオとジュリエットは
シェークスピアの原作ありきではありますが
上記の要件を満たしてくれる
良作であると僕は思います♪
情熱の刹那に目を眩され
次に見た青が黒く見えた
皆さまがハッピーでありますように
引用元 20世紀fox japan